介護プロフェッショナルキャリア段位制度
「介護プロフェッショナルキャリア段位制度」とは
介護プロフェッショナルキャリア段位制度の創設
介護プロフェッショナルキャリア段位制度(以下、「介護キャリア段位制度」)は、介護事業所や施設などでバラバラに行われている介護職員の能力評価について、国で定めた全国共通の「評価基準」を導入することにより、介護分野における人材育成と定着を促進する取り組みとして、平成24年度に内閣府において創設されました。
この制度では、介護現場で「何ができるのか」、「何ができていないのか」を全国共通の評価基準を用いることで、経験年数や資格の有無だけではなく、現場での実践スキルを公正・公平に評価し、介護職員の技術を見える化します。評価の結果、「できる・できない」が明確になり、「できていない」技術について、OJT(On the Job Training:現場指導)を通じて「できる」ようになるまで繰り返し指導することで、介護職員の着実なスキルアップを目指します。
評価項目
介護キャリア段位制度の評価基準は、レベル2(①・②)からレベル4までの4段階のレベルで構成されています。評価項目は、「基本介護技術」、「介護過程の展開」、「感染症対策」、「終末期ケア」、「地域包括ケア」などの148項目で構成されており、レベルが上がるほど高度な専門スキルが求められます。
それらを段階的に出来るようになっていくことで、介護職員の能力向上を促し、キャリアパスとしても活用されています。

アセッサー(評価者)による評価と育成
介護職員の評価・指導を行う者をアセッサー(評価者)と呼びます。
「アセッサー講習」を修了し登録された方が、評価基準に基づいて介護職員のスキルを客観的に評価し、できていないスキルはOJTを通じて繰り返し指導することで確実なスキルの習得に導きます。
アセッサー講習について
アセッサー講習は、介護キャリア段位制度における評価基準を活用し、事業所・施設等で介護職員のスキルを評価するアセッサー(評価者)を養成することを目的として実施しています。
アセッサー講習は以下の構成で実施しており、講習修了後はアセッサーとしてOJT評価を行います。
また、アセッサーには、「外国人技能実習制度」における「介護技能実習評価試験の試験評価者」の養成講習を受講し、試験評価者として活躍することも期待されています。
レベル認定について
アセッサーによるOJT評価を経て、介護職員が全国共通の評価基準に基づく一定のレベルを満たした場合に、レベル認定委員会より、レベル認定が行われます。
レベル認定の要件
- 「わかる(知識)」
- 所定の資格を取得していることや研修を修了していること。
- 「できる(実践的スキル)」
- アセッサーによる評価結果が認定基準をみたしていること。
評価・認定のスキーム

介護キャリア段位制度は、難しいとされてきた介護スキルの「可視化(見える化)」を可能にし、実践的スキルの評価基準は、介護現場でのOJT実践、外国人介護人材の育成、教育の場での教材など、様々な場面での活用が広がっています。介護スキルの「可視化(見える化)」の考え方は、技能五輪全国大会における介護職種の競技評価にも取り入れられており、介護の専門性を社会に示すための基盤づくりに貢献しています。