2.令和5年度生活困窮者就労準備支援事業費等補助金(社会福祉推進事業)
介護職種の技能実習評価試験における課題等の検証に関する調査研究事業
平成29年11月に施行された介護職種の技能実習では、技能実習法第8条第2項6号の主務省令に基づき、その技能を評価する公的評価システム(試験)として、「介護技能実習評価試験」が指定されている。これに伴い、初級試験(平成30年度〜)、専門級試験(令和2年度〜)、上級試験(令和4年度〜)が順次、整備・施行されてきている。
また移転すべき介護技能の到達水準については、在留資格「技能実習」の各号の修了時において到達すべきレベルが下記のとおり定められている。
- ● 1号修了時(初級試験)
→ 指示の下であれば、決められた手順等に従って、基本的な介護を実践できるレベル - ● 2号修了時(専門級試験)
→ 自ら、介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を一定程度実践できるレベル - ● 3号修了時(上級試験)
→ 自ら、介護業務の基盤となる能力や考え方等に基づき、利用者の心身の状況に応じた介護を実践できるレベル
前述のとおり、「介護技能実習評価試験」は、順次、段階的に整備されてきたことから、それぞれの試験の内容やレベルの差異等に関する整理・検証や、他の資格(介護福祉士)や研修制度(初任者研修等)の内容やレベルの差異等に関する整理・検証が十分にできていないのが実状である。
令和4年度に漸く初級試験・専門級試験・上級試験の全ての試験区分が開始されたこと、既に初級において16,000件、専門級において6,700件を超える試験が実施されていること(上級についても令和5年度内に実施される見込みである)を受けて、それぞれ関連する各試験の習熟度・到達度等の検証が行える環境が整った。
こうした点も踏まえ、本事業では、介護職種の技能実習評価試験の施行後の課題等の検証を行うこと、とりわけ各試験区分等のレベルの違いについて検証を行い、技能評価試験の質の向上及び均質化を図ることを目的として実施した。
介護職種の技能実習評価試験における課題等の検証に関する調査研究事業報告書
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