シルバーサービス振興会

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■ 平成14年度　調査研究事業

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1．老人保健健康増進等事業

事業名	事業報告
高齢者保健福祉サービス総合展示事業（第13回シルバーサービス展）	シルバーサービスに対する認知度を高めるとともに、行政サービスと民間シルバーサービスの連携のあり方について広く啓発を図ることを目的として「第１３回シルバーサービス展」を開催した。展示内容として介護サービスから生きがい分野にまで及ぶ多様なサービス・商品を中心に、主催者として行政情報等を発信するコーナーも設けて総合的な展示を行うとともに、一般向けのシンポジウムを同時に開催し、シルバーサービスに対する認知度の向上及び需要の喚起を図った。〔出展規模：119社、223小間　来場者数：42,105人〕
介護保険制度下での居宅サービス事業者の事業実態と事業運営のあり方に関する調査研究事業	介護需要の拡大に伴う介護保険財政を適切に運営していくためには、居宅介護サービス事業者の効率的な事業経営が不可欠である。経営課題の抽出を目的にワークショップを開催するとともに、訪問介護事業者を対象に事業展開の状況や経営状況、人員配置と労務管理状況、営業手法など介護事業経営の実態調査を実施し、効率的な事業運営のあり方について検討を行った。
居宅サービス提供現場における事故防止・安全対策のあり方に関する調査研究事業	平成１３年度に実施した民間在宅サービス提供現場における事故実態の調査研究を踏まえ、訪問介護、訪問入浴介護および福祉用具供給の３サービスの提供現場における事故の原因等について分析し、事故発生の誘因、防止策、発生時の対応策について検討を行った。さらに、これらの成果を踏まえ、事故の定義づけ、事故時の対応および事故報告のあり方等に関するマニュアルを作成した。
健康長寿のまちづくりの今後の展開についての調査研究事業	健康長寿のまちづくり基本計画策定自治体に、施設との連携状態や拠点施設の効果等の現状調査・分析を行うとともに、特定民間施設の入居者・利用者のアンケートを行い、機能連携の見直しや事業性確保、採算性向上等の有効方策等について分析、検討を行った。これらの調査結果を踏まえ、現状に合致したまちづくり基本計画および特定民間施設事業の今後の展開について、新たな機能や視点を提示した。
居宅サービス提供現場における苦情対応のあり方と事業者の資質向上に関する調査研究事業	介護保険におけるサービス提供の質的向上やシルバーサービス事業の展開を図るうえで貴重な材料であるサービス提供に係る苦情の内容、傾向、要因、対応などの実態を調査、分析し、事業者向けの苦情対応マニュアルを作成した。さらに、事業者が組織的にサービスの質を保持・向上するための取組手法の普及に資するため、居宅サービス事業者に向けた研修テキスト・カリキュラムや、それらを用いて研修等を行う際の講師用指導マニュアルを作成し、リスクマネジメントやそれに関するノウハウの普及に努めた。
介護保険制度下での住宅改修事業の質の確保及び福祉用具の効率的な提供方法に関する調査研究事業	住宅改修事業の質を確保するために現状の分析を行い、保険者、事業者、ケアマネジャー・利用者それぞれの側面から質の向上のための方策を検討した。これらの検討を踏まえ、事業者を選定する際のチェック項目にまとめるとともに、住宅改修の優良な事例についてより理解を促進に資する事業を実施した。福祉用具については、製造・流通過程および価格構造についてヒアリング調査を実施した。その結果、明らかとなった市場構造の課題に対し、利用者への情報提供とその効率的な活用のために求められる住宅改修にも通暁した総合的な人材の育成について検討を行った。
配食サービスの実施状況およびサービス事業者の事業実態に関する調査研究事業	介護予防・生活支援事業の一環として多くの自治体が実施している「配食サービス」について、各自治体における民間事業者等への委託の状況や条件、サービスの質の確保についての取り組みや、配食サービス事業者の事業実態調査を行った。この調査を通じて、自治体における配食サービスの実情と配食サービス事業者の事業実態および各々が抱える課題を明らかにした。
居宅サービス事業者による利用者への介護保険制度理解のためのモデル事業	介護サービス利用者に対し、介護保険制度のより一層の理解を促進するため､利用者負担金額のほか、保険からの給付額、利用したサービスの明細、相談・苦情等の窓口等を記載したモデル帳票を作成して、介護サービス事業者を通じてサービス利用者に実際に配布、試用した。さらに、利用者の介護保険制度に対する理解状況等を把握するためのアンケート調査を行い、①サービス利用者の介護保険制度の理解度、②介護サービスの請求書、領収書等の情報伝達ツールとしての有効性および活用方途について検証を行った。
介護保険サービス（訪問介護）選択のための情報提供のあり方に関する調査研究事業	介護保険制度下において、利用者が良質な事業者を選択する際の支援策としての情報提供のあり方について調査研究を行った。昨年度、厚生労働省の「介護保険サービス選択のための評価のあり方に関する検討会」により、よりよい訪問介護事業者を選ぶためのチェック項目例が示されたことを受け、この普及版として、具体的なチェックリストを作成し、全国の市町村に配布した。併せて、市町村における居宅介護支援事業に関するサービス評価項目の収集、分析を行い、利用者が居宅介護支援事業の選択する際のチェック項目に関する基礎資料を作成した。

2．長寿社会福祉基金調査研究事業

事業名	事業報告
シルバーサービス民間事業者の全国的ネットワーク構築によるシルバーサービスの安定供給事業	各都道府県内の地方振興組織等の機能を活用し、また、事業者に関する情報基盤の充実、各組織の全国的な連携を図ることにより各地域におけるシルバーサービスの健全な発展に資することを目的とした『介護保険制度に係わるシルバーサービスの安定供給事業』および『多様なシルバーサービスの振興事業』の二事業から成る「安定供給促進事業」、「民間シルバーサービス事業者情報基盤整備事業」、「全国シルバーサービス振興組織連絡協議会開催事業」を行った。
在宅サービス現任従事者に対する継続教育のあり方に関する調査研究事業	介護保険制度の導入により在宅介護サービスの需要が拡大しているなか、サービスを提供する現任従事者の資質向上が求められている。そこで、現任従事者に対する継続教育の現状についてアンケート調査するとともに、検討委員会を設置して現任従事者に対する継続教育のあり方について検討し、在宅サービス現任従事者の資質向上を図る上で望ましい教育体系や研修カリキュラムをとりまとめた。
ＰＦＩによる高齢者福祉関連施設への民間参入と運営の方策に関する調査研究事業	高齢者福祉関連施設は今後、ＰＦＩの推進によって民間の参入が期待されているが、実際の事業立ち上げの際には、当該事業の持つ問題点について、民間事業者のみならず自治体においても同一の意識を持つことが重要である。当事業では、既に取り組まれている先行事例から判った課題を抽出、さらに、ＰＦＩ事業のスキームの分類、事業化に効果的なケースの分析等を行い、今後、ＰＦＩ事業に取り組む事業者にとって、新たな事業参入の促進と質の確保のための対応策を提示した。
民間活用による新しいまちづくりのあり方についての調査研究事業	変容する社会情勢にマッチした「新しいまちづくりのあり方」について、特に民間活用方策にスポットをあて、先進的に取り組んでいる自治体の事例等を参考に、民間活用についての様々な課題や解決手法を探った。それらを基に「健康長寿のまちシンポジウム2002」を開催し、新たなまちづくり事業の広報普及を目指した。さらに、今後のまちづくり事業の普及・啓発・推進に努め、各々の地域における今後のまちづくり活動に対する参考資料して「健康長寿のまちづくり取り組み事例集」の作成・配布を行った。
高齢者の自立した生活を実現するための住環境のあり方に関する調査研究事業	高齢者が健康で自立した生活を実現するためには食生活の充実が欠かせない。そこで、高齢者およびこれから高齢社会の中心となる５０代の生活者に対し調理行動・食生活に関するアンケート調査を行い、それをもとに今後、高齢者が望ましい調理行動や食生活を持続していくための調理環境づくりについて、設備等といったハード、食に関連するサービスといったソフト両面から、委員会で検討しそのあり方をまとめた｡

3．その他調査研究事業

事業名

事　業　概　要

【国庫委託事業】
介護保険制度における市町村での指定基準運用状況の実態に関する調査

厚生労働省より委託を受け、介護保険制度のより一層の定着と安定的な運営を図る観点から、市町村が事業者に義務づけている事故報告の範囲・方法・期限や市町村が事業者に対して行う改善指導など介護サービスの取り扱いを規定する各種運営基準の運用状況等の実態を調査し、運営基準改正に係る基礎データに資する資料を作成した。