技能五輪全国大会

技能五輪全国大会とは

国内最大の技能競技と職業観教育の祭典

技能五輪全国大会は、国内の青年技能者(原則23歳以下)を対象に、青年技能者の技能レベルの日本一を競う技能競技大会です。
その技能競技を通じ、青年技能者に努力目標を与えるとともに、技能に身近に触れる機会を提供するなど、広く国民一般に対して技能の重要性及び必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成に資することを目的として実施しています。
昭和38年から毎年開催されており、幅広い職種を対象とする唯一の全国レベルの技能競技大会です。

介護職種の追加

<介護職種が初の公開競技として登場>

技能五輪全国大会の対象競技職種は、41職種(2025年時点)に渡ります。
高齢化が進む日本では、今後の更なる介護需要の増大に対応するために、継続的に介護人材を確保していくことが必要になります。
特に、若い世代を中心として、介護職の専門的技能が社会的に評価される機会を創出し、介護職自身がモチベーションを高めていける環境作りが重要であることから、若年層を中心に介護分野に新たに関心を持ち、専門的な技能を身につけてもらう機運を醸成するため、厚生労働省において、技能五輪全国大会に新たに『介護職種』を追加し、2026年より正式に競技に加えることとして検討が進んできました。

<介護職種のエキシビションの実施に向けて>

令和6年12月、厚生労働省において、「技能五輪全国大会 介護職種の追加に向けた検討会」が開催され、関係団体として、シルバーサービス振興会も検討会に参画しました。

令和7年度に愛知県で開催される第63回技能五輪全国大会での <介護職種のエキシビション> の実施に向けて、介護職種の競技委員会が組織され、当会は競技主査として、評価方法の検討、委員会運営、関係者との連絡調整などの事務局運営等を担い、介護職種のエキシビションの実施に挑みました。

介護職種のエキシビションの実施

2026年の正式競技化に先立ち、2025年度第63回技能五輪全国大会では、「介護」職種が初めて『エキシビション(公開競技)』として、介護職種の技能向上と社会的評価の向上、そして若年層への職業魅力の発信を目的とした試験的な取り組みとして実施されました。
第63回大会では、介護プロフェッショナルキャリア段位制度の評価項目をベースに、技術力を中心とした多角的な評価が行われるため、競技ブースには介護場面ごとの環境が整えられた中、出場者はアセスメントシートに記された「利用者役」の状態や背景を読み取り、設定された介護行為を実施しました。評価は、利用者の状態にあわせた介護技術と対応力、安全の確保、利用者への意向確認・配慮など、専門性が問われる内容となっており、実践的なスキルと判断力が求められるものでした。

競技課題

2日間にわたり開催された介護職種のエキシビションには、延べ9名の競技者が参加し、「入浴介助」・「食事介助」・「排泄介助」の3つの競技課題について、25分間の制限時間内に、事前に配布されたアセスメントシートをもとに、利用者の心身の状態を正確に捉え、それに応じた介護行為を、設定された模擬環境の中で実施しました。
評価項目には、利用者の状態に応じた適切な介護技術の選択と実施、状況に応じた柔軟な対応力、安全性の確保、利用者の意向確認や配慮などが含まれており、介護職としての専門性が問われる内容となっており、実際の介護現場を想定した環境で行われるこの競技では、競技者の実践的なスキルと瞬時の判断力が試される構成となっています。

競技課題① 入浴介助
競技課題② 食事介助
競技課題③ 排泄介助

審査

今回の採点基準の策定にあたっては、介護プロフェッショナルキャリア段位制度の評価項目をベースにしつつ、令和6年度に実施した介護職員の技能等に係る評価のあり方に関する調査研究事業における議論を踏まえ、プレトライアルおよびトライアルを実施し、介護現場に近い競技環境の再現と審査体制の検証を行い作成しました。 採点基準は、メジャメント評価を中心に構成し、介護技術の習熟度や状況対応力を定量的に評価しました。
審査員には、介護の教育や現場指導に携わっている専門家や、長年にわたり介護プロフェッショナルキャリア段位制度を活用して介護職員の人材育成に取り組んでいるアセッサーの方々にもご参加いただき、審査にご協力いただきました。

第64回以降について

第64回以降の技能五輪全国大会に関する情報は、本ホームページお知らせ欄に随時掲載してまいります。
また、詳細は中央職業能力開発協会(JAVADA)ホームページもご参照ください。